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0123 食後のネム気。 「この世界の片隅に」の絵と感想。

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調べたら食後の眠気は糖尿病の初期症状の疑いありって書いてあった。みんな眠くなるもんじゃないのか?

 

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この世界の片隅に、の絵 完成 計4時間30分くらい。こんなんで四時間以上もかかるのか…

もし三人が子どもの頃に出会ってたら?、的な感じです。最初のかごの中のシーンは現実だか非現実だかわからない雰囲気だったから、かごの中ならありうるんじゃないか?みたいな感じで。

下書きがダメだと結果もダメだな…。もっと色々誤魔化せる構図を作ればよかった…。版権ものと多人数構図にめちゃくちゃ弱いことがわかった…。似ないのは仕様です。

 

この世界の片隅に」の感想。箇条書き。

・とにかく最初から最後まで目が離せず引きのあるシーンの連続で面白かった。途中に実験アニメっぽいシーンを挟んでも崩れずに、映画全体の質とメッセージ性を強めてる点がものすごい。序盤は緻密な日常描写に努めておいて、サビからクライマックスにかけてそういったシーンを持ってきてるから特に違和感なく見られるのかな。日常的な場面がこれ以上長かったら個人的にはダレてきていたと思うし(現に序盤は同行者が寝ていた…。)、非日常への移行のタイミングがとにかく素晴らしかった。

・日本の劇場版アニメでここまで表現手法が多彩なものは初めてみた。アニメーション映画祭で見られる短編作品なんかは、いかに多彩で独創的な手法を入れ込むか、みたいなとこが少しあります。この世界の片隅に、はそういったものに勝るとも劣らないほど表現方法が面白くて、かつ、物語がしっかり心に伝わってきた点が恐ろしい。

・この映画は、原作をアニメ化する過程であるキャラクターのエピソードをごっそり省いてるらしい。だから、見ていて所々不思議に思うシーンがあった。私は原作を未読なので、そこに違和感が若干あってわかりにくかったといえばわかりにくかったかも。原作派の人からすると許せなかったりするのかも。でも、逆にいい塩梅で謎が残ってそれはそれでいい感じでした。謎がある程度あったほうが作品の印象が強くなるっていうのはこんなことを言うのかな。何度も見返したくなる要素の一つ。観客動員数次第で、30分拡張版を作る予定のようなので楽しみだ。先に上げた部分を補填するのか?

 

・ガイドブックの監督のインタビューでショートレンジの仮現運動に見せるために、執拗に中割を入れまくったという旨の解説が述べられていた。ディズニーは秒間24コマだって聞いたけどそんな感じのニュアンスなのかな?もしくはそれ以上?初見だと圧倒されて全然気づけなかったので、実際にTVアニメと見比べてどれくらいぬるぬる動いているのか確かめてみたいと思った。とにかくもう一度見たい。

 

 

・先生から前に、戦時中でも中国の人々は隠れてこっそり麻雀なんかをして笑い合っていた、みたいな話を聞いたことがあった。この作品の戦時中の生活描写はまさにそんな感じに思えた。どんなにつらい状況でも生活自体はあんまり変わらず続くんだな。

・下手な戦争ものよりもギャップがある分悲惨さが引き立っている。これを例えばアメリカで原爆投下を肯定してる人とかが見たらどんな感想を持つんだろうか。日本も似たようなことをやってたから、全く人事ではないんだけど。

・爆弾が3Dっぽい気がしたけど、あそこら辺は3D使ってたのか?

 以上です。

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