カイブツガール

カイブツガール

⇒WEB TOP⇐

⇒BLOG TOP⇐

0511 So long。

f:id:homeotic:20170511151619p:plain

 

大林宣彦監督のSo longを今更ながら見た。

AKBのPVという体だけどえげつなく作家性が溢れ出ていてすごい。前半部分は過剰な合成描写の連続だから、正直大林映画を未見な人なら序盤で挫折してしまいそうなほど。AKBファン的にも似たような全身カットばかりだから物足りないのかもしれないなという気がした。

作りは企業とか役所が制作したビデオの雰囲気に近くて、登場人物に大学で映像編集学んでる人が出てくるので、その人が作った設定なのかなと思いながら見ていた。フライングという台詞に合わせて本当に映像が飛んだりだとか、適当なフォントをそのまま使ったださいテロップとか、前述した過剰なクロマキー合成描写とか、いわゆる半素人特有の拙い編集が満載で胃が痛くなってくる。でもそれがきちんと成立していて、最後まで飽きずに見られるのに驚き。また、この作品は全編に渡って被災や戦争といった重い話題について、説教臭すぎるほどの説明が随所にみられる映像なんだけど、それもまた演出に感じられて不思議と心に残った。

大林映画をもっと見たい。はるか、ノスタルジィとかどんな感じなんだろうか。